奇妙な果実(Strange Fruit)

議事堂から南軍旗撤去 米サウスカロライナ州
以下は、記事の抜粋です。


米南部サウスカロライナ州下院は7月9日、議会議事堂の前庭に掲揚していた「南北戦争」(1861~65)時代の南軍旗を撤去する法案を賛成94、反対20で可決した。上院はすでに可決されている。同州チャールストンの黒人系教会で9人を射殺した白人の犯人が、南軍旗を白人至上主義の象徴とみなしていたことから、撤去を求める声が相次いでいた。

採決前の討議は前日から約13時間にわたって行われた。一部の共和党議員が最後まで抵抗し、可決に必要な3分の2以上の賛成が得られるか微妙な情勢だった。降ろされた南軍旗は、地元の軍事博物館などで保管される。


オバマ氏が大統領になったアメリカでもまだまだこんなことがあるとは、、、考えているうちに「奇妙な果実(Strange Fruit)」が頭に浮かびました。

「奇妙な果実(Strange Fruit)」は、1930年8月にトーマス・シップ(Thomas Shipp)とエイブラム・スミス(Abram Smith)のリンチ殺人事件が新聞報道されたことをきっかけに、ユダヤ人ルイス・アレン(Lewis Allan)作った曲です。以下は、その歌詞の日本語訳です(元の歌詞はこちら)。


南部の木には奇妙な果実がなる
葉には血が、根にも血を滴たらせ
南部の風に揺らいでいる黒い死体
ポプラの木に吊るされている奇妙な果実
美しい南部の田園に
飛び出した眼、苦痛に歪む口
マグノリアの甘く新鮮な香り
そして不意に 陽に灼ける肉の臭い
カラスに突つかれ
雨に打たれ 風に弄ばれ
太陽に腐り 落ちていく果実
奇妙で悲惨な果実


ニューヨークのクラブで歌っていたビリー・ホリデー(Billie Holiday)が、1939年からこの歌をレパートリーに加え、ステージの最後に必ずこの曲を歌うようになったそうです。

1915年生まれのビリー・ホリデーは24歳の時、この歌で有名になりましたが、1964の公民権法(Civil Rights Act)の制定を待たず、1959年に44歳の若さで亡くなりました。人種差別、性差別、麻薬、アルコールなどと闘い続けた人生でした。

下の【閲覧注意】動画は、実際の「奇妙な果実」を含む白人の黒人に対するリンチの写真を集めたものです。バックにビリー・ホリデーが歌う「奇妙な果実」が流れます。

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コメント

  1. TAMAK より:

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    この動画を投稿下さいましてありがとうございます。 本当にゾッとしました。 うちの近所にもこの南部旗を掲げている家があります。 今でも白人の認識は変わっていないのかもしれません. 数年前に strange fruit project という hip hop の ユニットがあり それを調べるうち 意味の由来を知りました。 いつもの興味深い投稿で拝読させていただいております。