夜間、何度も排尿で起きる「夜間頻尿」に対する対処

夜間、何度も排尿で起きる 夜間頻尿とは
以下は、記事の抜粋した「対処」の部分です。


高血圧、心疾患、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などによる夜間多尿の場合は、基礎疾患の治療が重要です。

また、水分を摂ると血液がサラサラになり、脳梗塞や心筋梗塞が予防できると信じて寝前や夜間にたくさんの水分をとる方がいますが、科学的根拠はなく、水分の摂りすぎで頻尿になっている場合は水分を控えることが必要です。

過活動膀胱では、膀胱の勝手な収縮を抑える薬剤(抗コリン剤)を服用します。

睡眠障害による夜間頻尿には、睡眠薬の内服も有効ですが、よく眠れるような環境の整備や生活リズムの改善も重要です。水分摂取過剰による夜間多尿の場合には、水分を控えるだけでも改善しますが、原因がはっきりしない場合は、泌尿器科専門医を受診して、まず原因のチェックから始めることが重要です。


先週、「排尿障害に対する薬物療法の最近の話題」という講演を聞きました。その中で聴衆の医師から、「夜間頻尿の患者に対する先生の処方は?」という質問が出ました。演者の答は、上の学会のものとほぼ一致していましたが、薬物治療よりも「よく眠れるような環境の整備や生活リズムの改善」が先という内容でした。

過活動膀胱(overactive bladder:OAB)は、「尿意切迫感を有し、通常は頻尿および夜間頻尿を伴い、切迫性尿失禁を伴うこともあれば伴わないこともある状態」です。夜間頻尿→OAB→薬物治療という発想が誤っていることを痛感しました。

上の記事では、過活動膀胱(OAB)の治療薬としては、抗コリン薬だけが書かれていますが、β3アドレナリン受容体を選択的に刺激するミラベグロン(ベタニス®)が、口渇や尿閉などの副作用がでにくいため、最近は良く使われるということです。

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