虫垂炎には手術か抗生物質か? どちらでもOK

「もうちょう(虫垂炎)」は薬だけで治るか
以下は、記事の抜粋です。


今回紹介するフィンランドからの論文は「虫垂炎には手術か抗生物質か?」に科学的な答えを出そうと計画された治験結果だ。タイトルは「合併症を伴わない虫垂炎の治療は抗生物質か虫垂切除か?だ。

530人を無作為に外科手術273人、抗生物質257人に割り振り、1年間経過を調べることで評価するとともに、治療に伴い副作用などをもう一つの評価基準として調べている。

結果、外科手術は99.6%の成功率だ2人では結局虫垂に炎症が見られず、ある意味で誤診による手術が行われたことになる。

抗生物質グループだが、15人は抗生物質投与のための入院中に痛みが収まらず手術を受けている。このうちの7人は手術をして合併症が併発していると分かっている。残りの72%はその後何もなく1年を過ごしているが、38%は1年以内に再発し、結局虫垂摘出を行っている。

結果を総合すると、まず抗生物質で始めてから、2回目から手術に切り替えればいい。嫌がらなければ最初から手術すればよいという結論になる。


元論文のタイトルは、”Antibiotic Therapy vs Appendectomy for Treatment of Uncomplicated Acute Appendicitis”です(論文をみる)。

こんなことでもまだ結論が出ておらず、JAMAに論文が掲載されることに驚きました。西川先生が書かれているように、どんなに些細なことでも、科学的な結果を得るためにはこれほどの規模の研究が必要になるということのようです。