教授とXX 同じ研究で二重に補助金 こんな話はいくらでもあるのでは?

教授と特任教授の夫婦 同じ研究で二重に補助金
以下は、記事の抜粋です。


北海道大学の教授とその夫の特任教授が同じ研究内容で国からの補助金を二重に申請して1550万円を不正に受け取っていたとして、大学は2人を停職10か月の懲戒処分にしました。

北海道大学によりますと農学研究院の有賀早苗教授(57)と夫で薬学研究院の有賀寛芳特任教授(64)の2人は、がん遺伝子に関する研究について平成19年度までの2年間、それぞれ国から補助金を受けていました。しかし、補助金を出す独立行政法人からの指摘で大学が調査した結果、妻からの申請は夫が代表者として行った研究の内容がそのまま使われていて、受け取った1550万円は不正受給に当たるということです。

大学は不正が2人で示し合わせて行われていたとして、それぞれ停職10か月の懲戒処分にしました。2人は「研究費を確保して研究環境を整えたいと思った。よい研究成果を出せば問題ないと考えていた」などと話しているということです。

記者会見で北海道大学の三上隆副学長は「誠に遺憾で、深くおわび申し上げます。倫理教育を徹底し再発防止に努めたい」と述べました。


多くの研究資金とマンパワーを必要とする生命科学系(基礎医学、薬学、農学、生物学など)の実験的研究の場合、ある教授の研究室に所属する准教授、講師、助教などの教員が行っている研究は、有賀夫妻のやっていた研究が「同じ」と判断されるのであれば、同じ研究室の教授の研究と多くの場合「同じ」かその一部です。

アメリカのように、教授(Professor)と同じDepartmentの准教授(Associate Professor)や助教(Assistant Professor)が完全に独立して研究を行っている場合もありますが、日本では非常に稀です。むしろ、有名な研究室ほど准教授以下のスタッフは従属的です。これらの従属的なスタッフが、教授と「同じ研究(またはその一部)で二重に補助金」を得ている場合はいくらでもあると思います。

これらの従属的なスタッフはボスの発表する論文の共著者にしてもらえるので、本当に独立している准教授や助教よりもみかけ上の業績は立派です。そのため、研究費獲得競争では有利です。研究補助金の審査をしている友人は、「補助金獲得状況も教員評価の対象になるので、ボスの研究費が十分にあるのに、こういう従属的な『若手研究者』がどんどん補助金に申請してくる」とボヤいています。

このような状況は、ボスを元気にするだけではなく、優秀な若手の育成を阻害しています。この際、夫妻と同じレベルの「同じ研究」をすべて禁止して、ボスが背中を掻きあって支配する日本の生命科学研究の様相を一変させて欲しいものです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. あ* より:

    SECRET: 0
    PASS:
    「このような状況は、ボスを元気にするだけではなく、優秀な若手の育成を阻害しています。この際、夫妻と同じレベルの「同じ研究」をすべて禁止して、ボスが背中を掻きあって支配する日本の生命科学研究の様相を一変させて欲しい」
    と思いますか。そうですよね、夫婦という裏でツーツーの私的な関係であろうと、
    ボスどうしの私的な関係であろうと、
    若手の成長を阻害するのは、困ります。

  2. あ* より:

    SECRET: 0
    PASS:
    追記です。
    Loet Leydesdorff
    の研究がいろいろあって
    参考になるのではないかと思います。