「痛風のクスリで痛い目に遭った」おバカな医師

医師20人に聞いた「自分では絶対飲まない薬」 重篤な副作用も
以下は、痛風のクスリに関する記事です。


生活習慣病の一つ、痛風のクスリで痛い目に遭った医師もいる。
「2年ほど前、尿酸値が上がっていたのでベンズブロマロンというクスリを飲み始めました。なんとなく尿の色が濃くなり、喉が渇きやすくなってきたので、『なんでだろう?』と服用から1ヵ月ほど経ったときに血液検査をしてみたら、衝撃的な結果が出ました。尿酸値はぐっと下がっていたのですが、肝機能の数値が劇的に悪くなっていたんです。すぐに精密検査をして、クスリを止めました。あのまま知らずに飲んでいたら、肝不全になって死んでいたはずです。今思い出しても怖い経験です……」(都内総合病院・内科医)


この「都内総合病院・内科医」という方は、「「2年ほど前、尿酸値が上がっていたのでベンズブロマロンというクスリを飲み始め」たそうです。痛風性関節炎や痛風結節などを経験したとは書いていないし、その後もこのようなエピソードは書かれていないので、無症候性高尿酸血症だったと思われます。

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によると、単に「尿酸値が上がった」だけ、即ち、無症候性高尿酸血症に薬物を投与することは推奨されていません。まずは、生活習慣の改善に努めるべきです。いきなり、ベンズブロマロン(benzbromarone、ユリノーム®)を飲むことは推奨されていません。下の図は、上記ガイドラインに書かれている「高尿酸血症の治療指針」です。

また、これらの用量依存的に効果の出る薬物は、同時に用量依存的に副作用も出ます。尿酸値が高いだけで特に症状があるわけでないのであれば、ベンズブロマロンを飲むとしても少量から開始するのが原則です。いきなり副作用が出たということは、おそらく、いきなり大量の薬物を飲んだのでしょう。というわけで、この「都内総合病院・内科医」という方は、薬物治療についてかなり無知だと思われます。