ファビピラビル(アビガン®)はエボラ出血熱の進行型には無効だが、非進行型には有効かもしれない

アビガン錠で死亡率が半減 富士フイルムのエボラ特効薬、臨床試験で効果
以下は、記事の抜粋です。


西アフリカのギニアでエボラ出血熱治療に関する臨床試験を行っている医療慈善団体は、富士フイルムグループの富山化学工業が開発したインフルエンザ薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)について、一部患者の死亡率が半減したとし、西アフリカ全域で使用されるべきだとの見解を明らかにした。

ギニアNzerekoreの治療センターでアビガンの臨床試験を行っている国際医療活動連盟(ALIMA)は、血中のウイルス量が低・中レベルの患者では、死亡率が30%から15%に低下したと発表。ただ、ウイルス量が多ければ効果はみられないという。

ギニア政府は国内の他の治療センターでもアビガンの投与を許可している。ただ、世界保健機関(WHO)の報道官は、エボラ熱に対するアビガンの効果について、しっかりした結論を導き出すにはさらなるデータが必要だとの見方を示した。

アビガンはこれまで、欧米の一部患者に投与されている。ギニアで患者80人を対象にした臨床試験では副作用は報告されていない。他のエボラ熱治療薬と異なり、薬品の量は十分にあり比較的安価とされている。


上記のニュースについて詳しいサイトがあったので以下に紹介します。
Preliminary results of the JIKI clinical trial to test the efficacy of favipiravir in reducing mortality in individuals infected by Ebola virus in Guinea.

重要そうな情報を抜粋します。

患者80人の中、成人が69人と子供が11人で、42%の患者はPCR試験でウィルス強陽性だった。これらの高ウィルス量患者の81%は難知性の腎障害を有しており、93%が死亡した。臨床試験以前でのこのような患者の死亡率は85%だった。これらの結果からはファビピラビル単独療法が進行期の患者に有効だとは考えられない。

一方、58%の患者はウィルス量が低~中等度で、腎障害は42%で死亡は15%だけだった。臨床試験以前でのこのような患者の死亡率が30%であったことを考えると、このようなまだ病気が進行していない患者の場合には、ファビピラビル単独療法が死亡率を減らすかもしれないという希望を持たせる結果である。

ファビピラビルは、既に安全性も確認されていて、抗体薬などと比べると比較的安価で提供できる可能性がある薬なので、少しでも効果があることを祈ります。