抗インフルエンザ薬の処方トレンド

抗インフルエンザ薬の処方トレンド イナビル着実に増加、ラピアクタは高齢者の2割に
以下は、記事の抜粋です。


抗インフルエンザ薬4剤の年代別処方状況を調査した。

その結果、0~9歳ではタミフルの処方患者数が71%、次いでイナビルが14.5%で、ラピアクタ、リレンザの順だった。一方、10~19歳ではイナビルが52.5%と半数を超え、リレンザが29.4%で、タミフルは14.4%にとどまっていた。20~64歳はタミフルが53.5%、イナビルが38.1%を占めた。

また65歳以上は、タミフルは53.4%と20~64歳と変わらないが、ラピアクタが21.2%と他の年代に比べ非常に多かった。


タミフル®(オセルタミビル)の処方患者数が減少しているのは、10代の患者がタミフル服用後に転落死した事例が報告されたためだろうと思われます。

それにしても、イナビル®(ラニナミビル)の処方患者数が増加しているのには少し驚きました。リレンザ®(ザナミビル)もイナビルは吸入薬です。リレンザは1日2回吸入x5日間ですが、イナビルは1回吸入で済みますので、リレンザよりも楽だということが理由でしょうか?あるいは、新薬が好きな医師が多いのでしょうか?

私は逆に、1回しか吸入できない方が失敗しそうで不安です。メカニズムは4剤とも同じ「ノイラミニダーゼ阻害」で、増殖したインフルエンザウイルスを放出しないようにして、感染細胞を増やさないようにしているだけなので、どれがよりよく効くということはないはずです。むしろ、古い薬の方が副作用も良くわかっているし、価格も少し安いので良いと思います。

嚥下障害や認知症があり経口投与や吸入が難しい高齢者では1回の点滴で済むラピアクタ®(ペラミビル)が選ばれるのは良くわかります。