サンゴヘビの毒はGABA A受容体に結合してGABAの働きを増強し痙攣をひき起こす

サンゴヘビが持つ毒の謎を解明、国際研究
以下は、記事の抜粋です。


南米コスタリカに生息するサンゴヘビは、かまれるとけいれん発作を起こす毒を持つが、この毒の作用機構に関する謎を解明したとする研究論文が、2月9日のPNAS誌に掲載された。

ジョンズホプキンス大学医学部などの国際研究チームが発表した論文によると、サンゴヘビの毒には、ミクルロトシキン(MmTX)と呼ばれる一組のタンパク質が含まれている。「ガンマアミノ酪酸A(GABAA)受容体」にこのMmTXが結合することで、致命的となる可能性のある発作が引き起こされるという。

GABAA受容体に対してこれまで知られているどの化合物より強い結合力を持つMmTXは、GABAA受容体タンパク質の特異部位に結合する。結合が起きた場合、受容体のポアは恒久的に開いた状態となり、神経細胞は初期状態に戻ることができなくなる。

研究チームは今回の成果が、GABAA受容体の異常が原因で起こるてんかん、統合失調症、慢性の痛みなどの研究が進展する一助になることを期待している。


元論文のタイトルは、”MmTX1 and MmTX2 from coral snake venom potently modulate GABAA receptor activity”です(論文をみる)。

確かに、GABA A受容体に結合する毒素は初めて見つかったみたいです。ベンゾジアゼピンのようにGABAの作用をアロステリックに増強するメカニズムのようですが、ベンゾジアゼピンと反対に増強しすぎてクロライドチャネルが開きっぱなしになり痙攣を引きおこすみたいです。上の論文の要約には頭に毒素を打たれたマウスの動画がついています(閲覧注意!動画を見る)。

また、結合部位もおそらくαサブユニットとβサブユニットの間というベンゾジアゼピンの結合部位とも違うこれまで知られていない部位のようです。

ただ、論文には静脈に打っても全然効かないので頭に直接注射していると書かれています(おそらく、血液・脳関門を越えない)。それなら、咬まれても大丈夫ではないのかと思ってしまいました。でも、猛毒みたいです。

ブラジルサンゴヘビ

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