ついてしまった脂肪は、呼吸で落とせるという研究結果―これは誤りです

ついてしまった脂肪は、呼吸で落とせるという研究結果/毎日10回だけでくびれも期待の呼吸法「ドローイン」
以下は、記事の抜粋です。


ニュー・サウスウェールズ大学のルーベン・ミールマン氏とアンドリュー・ブラウン氏は、英国医学雑誌「BMJ」クリスマス特集号で、「肺こそがダイエットの”カギ”」という、新たな論考を発表しました。

彼らによれば、中性脂肪は3つの元素「炭素」「水素」「酸素」からできているため、不要な脂肪を落とすためには、これらの元素を”すべて二酸化炭素と水にしてしまえばよい”というのです。

研究の結果、10キロの脂肪を燃焼させるには、29キロの酸素を取り入れる必要があるということがわかったとのこと。これによって28キロの二酸化炭素と11キロの水が生成されるそうです。

ダイエットに呼吸が大切ということは、すでによくいわれています。新陳代謝が良くなる、自律神経のバランスが整えられてホルモンバランスも良くなる、インナーマッスルが鍛えられるなど、美容面にも効果大。


という前書きに続いて、「インナーマッスルを鍛え、内臓を正しい位置にすることで”くびれ”も期待できる『ドローイン』」が紹介されていて、いかにも呼吸の仕方によってダイエット効果があるような記事が書かれています。

元論文のタイトルは、”When somebody loses weight, where does the fat go?”です(論文をみる)。日本語の解説はこちらで英語の解説はこちらです。

論文のメッセージは、「体重が減った時、脂肪の成分である炭素は、二酸化炭素として呼気中に排出される」というものです。これ以上でもこれ以下でもありません。

だから、解説にあるように、10kgの脂肪を減らした場合、そのうちの8.4kgは二酸化炭素となって、呼吸を通して空気中に蒸発されます。残りの1.6kgは尿や汗、涙などの水分となります。これもそれだけで、呼吸で体重が落とせるのではありません。

解説にも、「『呼吸をすればするほど痩せる?』と思われがちですが、この答えはノー。新陳代謝で使われる呼吸以上に、息をしたところで、めまいや息切れ、過呼吸などを引き起こしかねません。」と書かれていますが、その通りだと思います。

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