発症早期の65歳未満の2型糖尿病患者にSGLT2阻害薬をファーストラインとして投与するかな?

慈恵医大・西村准教授 SGLT2阻害薬は推奨症例への使用徹底を 市販直後調査ふまえ
以下は、記事の抜粋です。


慈恵医大の西村理明氏は、SGLT2阻害薬の死亡12例について、「死亡例の大半は、学会、各製薬企業が繰り返し取り組んできた推奨症例に該当していない」と指摘した上で、▽2型糖尿病発症早期▽65歳未満▽心血管疾患の既往がない▽利尿薬を併用していない▽他の糖尿病薬を使用していない、もしくは1~2剤のみ使用―を満たす推奨症例への使用徹底を訴えた。

SGLT2阻害薬は、2014年4月以降イプラグリフロジン(スーグラ®)が2014年4月に発売されて以降、ダパグリフロジ(フォシーガ®)、トホグリフロジン(アプルウェイ®/デベルザ®)、ルセオグリフロジン(ルセフィ®)、カナグリフロジン(カナグル®)、エンパグリフロジン(ジャディアンス®)が相次いで発売された。SGLT2阻害薬全体での死亡例は12例で、脳梗塞や慢性心不全、心房細動、高血圧症などを合併し、複数の糖尿病薬を服用している症例が大半だった。90歳代の女性患者の例もあった。

なお、厚生労働省は1月9日、SGLT2阻害薬の使用で因果関係が否定できないと判定された脱水が18例あったことを受け、添付文書で「脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者、高齢者、利尿剤併用患者等)」を慎重投与扱いにする改訂をするように通知した。


ということで、SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendationを読んでみました。以下は、その併用薬物に関する抜粋です。


インスリンやSU薬等インスリン分泌促進薬と併用する場合には、低血糖に十分留意して、それらの用量を減じる。インスリンとの併用は治験で安全性が検討されていない。

利尿薬との併用は推奨されない。
脱水がビグアナイド薬による乳酸アシドーシスの重大な危険因子であることに鑑み、ビグアナイド薬使用患者にSGLT2阻害薬を併用する場合には、脱水と乳酸アシドーシスに対する十分な注意を払う必要がある


ビグアナイド薬であるメトホルミンは最も優れたファーストライン経口2型糖尿病治療薬であると考えられています。また、インスリンは言うまでもなく糖尿病治療薬の基本中の基本です。

だからといって、発症早期の65歳未満の2型糖尿病患者にSGLT2阻害薬をファーストラインとして投与するかな?

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