クラリスロマイシン(クラリス®)はCYP3A4を阻害しないスタチンの副作用も増強してしまう

コレステロールを下げる薬と一緒に飲めない抗菌薬、筋肉が破壊されるリスク高まる
元論文のタイトルは、”Risk of adverse events among older adults following co-prescription of clarithromycin and statins not metabolized by cytochrome P450 3A4″です(論文をみる)。
クラリスロマイシン(クラリス®)がチトクロームP450 3A4 (CYP3A4) という酵素で代謝されること及び、CYP3A4を阻害することは良く知られています。
ですので、CYP3A4で代謝されるアトルバスタチン (リピトール®)やシンバスタチン (リポバス®)などのスタチンをクラリスロマイシンと同時に投与すると、スタチンの副作用である横紋筋融解などのリスクが高くなることも良く知られています。
この研究によると、クラリスロマイシンは、CYP3A4で代謝されないスタチンであるプラバスタチン(メバロチン®)やロスバスタチン(クレストール®)などの副作用リスクも高くなるので要注意だそうです。クラリスロマイシンは、別の薬物代謝酵素であるOATP1B1やOATP1B3も阻害するからだそうです。
スタチンを飲んでいる患者ではクラリスロマイシンは使いにくいので、アジスロマイシン(ジスロマック®)を使う方が無難という結論ですが、何となくファイザーの影がチラチラしているような気もします。

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コメント

  1. taniyan より:

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    tak先生
    お早う御座います、何時も有意義な記事、解りやすく解説下さり有難うございます。
    クレストール5mg、効果芳しくないのでゼチーア10mg処方、ゼチアーアは著効、自己判断で半分の5mgで済ましてます。
    最近口腔外科で親知らず抜歯に伴いクラリス処方されました、抜歯前は炎症抑えるためクラビット、抜歯後変薬になったのですが勝手に最後までクラビット継続、20日くらい服用しました。
    お薬手帳看護師に提出しましたがこの記事のよな事は念頭にない様子、因みに病院は徳州会系、良い印象でしたが。
    話題かわり他のDrからリリカも危ないとの製薬会社パンフレット記事紹介、保有してますが服用していませんが。
    横紋筋融解症は日頃から心配で念のため主治医にcp,.cpk値を検査してもらったことあります。