アセトアミノフェン、腰痛改善せず。NSAIDsはどうよ?

m3.comへ2014年7~9月に掲載された海外ジャーナルの中から、医師会員のアクセスが多かった記事ランキングで1位になったものは、アセトアミノフェン、腰痛改善せずでした。紹介し忘れていたので、改めて紹介します。以下は、記事の抜粋です。


オーストラリアで急性腰痛患者1652人を対象に、アセトアミノフェンの有効性を無作為化比較試験で検討。回復までの期間の中央値は、規則的投与(1日3回)群17日、必要時投与群17日、プラセボ群16日で群間差はなかった。


元論文のタイトルは、”Efficacy of paracetamol for acute low-back pain: a double-blind, randomised controlled trial”です(論文をみる)。有名なLancet誌に掲載されています。

上記のように、アセトアミノフェン(オーストラリアでの一般名は「パラセタモール」らしい)の常用でも頓用でも、腰痛の回復までの期間の短縮には効果がないことが示されました。

2013年の腰痛診療ガイドラインには以下のように書かれています。


CQ9 腰痛に薬物療法は有効か
●腰痛に対して薬物療法は有用である。(Grade A)
●第一選択薬は急性・慢性腰痛ともに以下の薬剤を推奨する。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(Grade A)
アセトアミノフェン(Grade A)
●第二選択薬は急性腰痛に対して以下の薬剤を推奨する。
筋弛緩薬(Grade I)
●第二選択薬は慢性腰痛に対して以下の薬剤を推奨する。
抗不安薬(Grade A)
抗うつ薬(Grade B)
筋弛緩薬(Grade I)
オピオイド(Grade A)


このように、アセトアミノフェンは欧米でも日本でも急性腰痛に推奨されています。これほど推奨されているアセトアミノフェンに効果がないとすると、作用機序が同じ非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の効果も怪しい気がしてきました。

今さら誰も調べないと思いますが、多くのお年寄りが好まれる「モーラステープ」などのNSAIDsを含んだ貼り薬も単なる気休めなのでしょうか?

コメント

  1. taniyan より:

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    tak先生、お早う御座います。
    何時も有意義な記事掲載有難う御座います。
    自分は数年前から股関節炎、ロキソニンが効いてます、毒性がありそうなので半分、しかも時々で済ましてます。
    痛みのメカニズムにより選択しないと駄目のようですね。
    原因不明の又下痛、寝起時は回復してるのですが日中は痛くて椅子座るのも難、これはロキソニンも無効、前立腺、痔疾疾患で治療受けたが原因は異なる様子、内科医からリリカが効くかもなんて言われ、海外から入手したけど副作用が怖くて躊躇。
    長々と戯言済みませんでした。
    本日も良い一日でありますように。