卵好きに朗報!―糖尿病患者が卵をたくさん食べても脂質プロファイルに影響なし

糖尿病患者、週に12個の卵を食べても大丈夫?  脂質プロファイルには悪影響を及ぼさず
以下は、記事の抜粋です。


糖尿病患者を、卵を週に12個摂取するグループと週に2個未満とするグループに分け、3カ月後の脂質プロファイルを比較したところ、両群に有意な差は認められず、むしろ卵を多く摂取した群でHDL-コレステロール値が改善した。

シドニー大学のFuller氏らは、高卵食が前糖尿病状態および2型糖尿病患者の健康に与える影響を検討した。対象は、年齢が18歳以上、BMIが25kg/m2以上の前糖尿病状態および2型糖尿病患者140人とした。週に6日、週に12個の卵を食べる高卵食群(72人)と、週に卵を2個未満しか食べない低卵食群(68人)に振り分け、3カ月続けた。食事は主要栄養素と熱量を一致させ、体重が維持されるものにした。

3カ月後に検査した結果、主要評価項目としたHDL-C値は高卵食群と低卵食群間で有意な差を認めなかった。ただし、高卵食群内で登録時と3カ月後を比較すると、改善傾向が認められた。総コレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪、血糖コントロールは、2群間で差が認められなかった。

これらの結果からFuller氏は、「卵の摂取量が多くても、2型糖尿病患者の脂質プロファイルには悪影響を及ぼさないため、食事療法の一部に加えても安全であることが示唆される」と結論した。


記事にも書かれているように、米国では食事性コレステロールを1日300mg未満に抑えるよう推奨しており、1個に約200mgのコレステロールを含む卵は食べない方が良いと考えられています。おそらく、このような情報に基づいて、日本栄養士会も「 卵は1日1個までしか食べてはダメ?」とか「卵1日1個以内が適量」とか書いています(栄養士会のサイトをみる)。

しかし最近では、上の記事のように研究が進み、コレステロールを多く含む卵やカニなどの食品の摂取と血中コレステロール値、特に悪玉といわれるLDLコレステロール(LDL-C)値の間にはあまり関係がないことが明らかになってきました。血中コレステロール値は体内で合成されるコレステロールを主に反映しているようです。

高LDL-C血症の治療において、コレステロールの吸収を阻害するエゼチミブ(ゼチーア®)よりも、体内でのコレステロールの合成を阻害するスタチン類が圧倒的によく効くのもそのためだと思われます。卵好きにはとても嬉しいニュースだと思います。

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コメント

  1. うさ より:

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    良かった~!!! コレステロール 心配してました(^-^)/