塩分の摂りすぎも控えすぎも体に悪い?

塩分控えすぎは体に悪い?―新たな研究が議論に火
以下は、記事の抜粋です。


塩分を減らしすぎると健康によくないことを示唆する包括的な研究が発表された。

米政府機関、世界保健機関(WHO)、米心臓協会(AHA)、その他機関のガイドラインは現在、1日当たりのナトリウム摂取目標を1500~2300ミリグラムないしそれ未満としている。米国での平均摂取量約3400ミリグラムより大幅に少ない。

研究は、17カ国の10万人を超える人を平均3.7年にわたり追跡調査したものだ。その結果、1日当たりナトリウム摂取量が3000ミリグラムより少ない人は調査期間中の死亡や心臓発作などのリスクが4.3%だったのに対し、3000~6000ミリグラムの人は3.1%だった。6000ミリグラムを超えると3.2%、7000ミリグラム超では3.3%だった。

こうした結果は、かなり低いナトリウム摂取を目標にすることの利点に疑問を投げかける。健康問題について議会に助言している医学研究所が昨年発表したリポートは、ナトリウム摂取量を2300ミリグラム未満に減らすと心臓血管疾患のリスクが低下することを示す証拠は見つかっていないとしている。

低ナトリウムの目標を強く支持する米心臓協会は納得していない。同協会のエリオット・アントマン氏は、尿のサンプルから食事中のナトリウム量を推定するやり方など、研究中のいくつかの手法に言及し、結果を「信じるわれわれの能力に疑問」が生じると述べた。


元論文のタイトルは、”Urinary Sodium and Potassium Excretion, Mortality, and Cardiovascular Events”です(論文をみる)。

塩分を摂れば血圧が上がる、血圧が上がれば心血管イベントも上がる、だから塩分を控えれば健康に良いというのが、「塩分摂取は少ない方が健康に良い」というガイドラインの根拠でした。しかし、これには具体的な臨床研究に基づくエビデンスはありませんでした。

今回の論文もランダム化比較試験ではないので、最終的な結論とは言えませんが、7グラム以上摂っているヒトよりも3グラム未満のヒトの方が危ないというのは、なかなか衝撃的なデータです。
優秀な降圧薬が普及していることも、塩分の過剰摂取によるリスクが認められない理由かもしれません。やはり、「節制よりも薬」でしょうか?

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コメント

  1. あ* より:

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    3グラム未満の人はナトリウムを減らすことに集中するあまり、ミネラル・バランスを崩しているのかも知れません。ケフィアを作るにも1リットルの牛乳に耳かき一杯の海の塩を入れると発酵の結果に差が出ます。適度に海の塩を取れば腸内細菌叢も良好な状態が保てるのかも知れません。

  2. うさ より:

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    普通の食事をしていると・・少なすぎな無いけど・・・ やっぱり・・多いのは気を付けよう!