鼻血の原因

鼻血.comに書かれているように、普段見る鼻血の原因は、ほとんどがキーゼルバッハ部位損傷によるものです。キーゼルバッハ部位は鼻先をこすったり鼻をほじる刺激で、すぐに粘膜が傷付き出血します。

もちろん、白血病やがんなどで血が止まりにくくなるような状態でも鼻血は出やすくなりますが、そのような場合は、鼻血以外にも重要な身体所見があるはずです。

「美味しんぼ」によると、双葉町の井戸川克隆・前町長は、自分が鼻血が出るのは被ばくしたからだと言っているそうです(記事をみる)。

さらに、驚くのは、漫画に登場していた元岐阜大助教授の松井英介医師(「岐阜環境医学研究所長」らしい!)という人も鼻血等の報告に嘘はないと話しているそうです(記事をみる)。

これらの発言をマンガ家が真に受けて書いたために世間が騒ぎ、あげくの果てに、小学館がビビッて「美味しんぼ」も休載になってしまいました。

そもそも、助教授とか医師とか所長とかいう肩書で人を信じるのが間違っています。井戸川氏や松井氏が指摘している事実から鼻血の原因を特定することはできません。前町長はもちろん、松井氏も肩書は立派そうですが、論理的な思考ができない人のようです。もちろん、すべてを「風評被害」で片付けることも間違っています。

井戸川前町長の場合、まずはストレスなどで鼻粘膜に機械的刺激を加える行為が増えている可能性を考えるのが妥当でしょう。そうでなければ、血圧や血小板数などを調べるなど、鼻血の原因を医学的に精査すべきです。

福島で被ばくした人々に何らかの障害が発生する可能性は否定しません。しかし、それは鼻血ではないでしょう。

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