レディパスビルとソホスブビル配合剤を従来治療無効の1型HCV感染に用いた臨床試験結果

Ledipasvir and Sofosbuvir for Previously Treated HCV Genotype 1 Infection

プロテアーゼ阻害薬併用を含むペグインターフェロンとリバビリンによる従来治療を受けたにもかかわらず、持続性ウイルス陰性化(sustained virologic response、SVR)が認められなかった1型HCV 感染患者を対象としたレディパスビル(ledipasvir)とソホスブビル(sofosbuvir)配合剤の第3相無作為化非盲検試験の結果です。

440例のうち、20%が肝硬変に進行しており、79%が遺伝型1a型に感染していましたが、配合剤によるSVR率は、12週で94%以上、24週で99%以上でした。インターフェロン治療ではSVRが認められなかった 1型HCV感染感染患者において、レディパスビル・ソホスブビル配合剤の1日1回、1錠のレジメンによる治療は非常に有効で、極めて高いSVR率が得られました。

レディパスビルはNS5A阻害薬です。NS5Aは膜に結合する非構造リン酸蛋白で、ウイルスRNA複製を制御していると考えられています。レディパスビルは、NS5Aのダイマー形成を阻害することでウイルス複製を抑制すると考えられています。

ソホスブビルはプロドラッグで、代謝を受けて核酸アナログになり、ウイルス複製に必要なNS5BのRNA-dependent RNA polymerase活性を阻害します。これらの結果をみるとC型肝炎克服の日は近いように思いますが、当面の問題はこれらの薬剤がものすごく高価なことです。

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