「インフルエンザ特効薬」、タミフル®(オセルタミビル)もリレンザ®(ザナミビル)も効果は限定的

抗インフル薬タミフル「効果は限定的」 英医学誌など
以下は、記事の抜粋です。


世界の臨床試験を検証する国際チーム「コクラン」などの研究グループは4月10日、抗インフルエンザ薬タミフルを服用しても効果は限定的として、服用基準の見直しを世界各国の政府機関に求める声明を出した。

グループによると、タミフル服用群は、非服用群に比べ、感染して発熱などの症状がおさまるまでの期間が成人では0.7日短くなった。しかし、未成年者の場合は有意な差がみられなかった。また、成人、未成年者にかかわらず、感染者が肺炎など重症な合併症を引き起こすのを減らす効果も確認できなかったという。


タミフル®の一般名はオセルタミビル(Oseltamivir)です。元論文のタイトルは、”Oseltamivir for influenza in adults and children: systematic review of clinical study reports and summary of regulatory comments”です(論文をみる)。

タミフルと同様以前から抗インフル薬として、特に小児に良く使われているリレンザ®(一般名:ザナミビル、zanamivir)についての論文もあります。タイトルは、”Zanamivir for influenza in adults and children: systematic review of clinical study reports and summary of regulatory comments”です(論文をみる)。

この論文では、ザナミビル投与群は、非投与群に比べ、感染して発熱などの症状がおさまるまでの期間が成人では半日短くなったが、未成年者の場合は有意な差がみられなかった。オセルタミビルと同様、感染者が肺炎など重症な合併症を引き起こすのを減らす効果も確認できなかったという結果が報告されています。

タミフル®(オセルタミビル)もリレンザ®(ザナミビル)も新しく発売された点滴投与のラピアクタ®(ペラミビル)も1回吸入のイナビル®(ラニナミビル)もすべて『ノイラミニダーゼ阻害剤』で、同じ作用メカニズムです。おそらく、これらすべての薬の効果は限定的なのでしょう。「インフルエンザ特効薬」という言葉が空しく聞こえ始めました。

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