「博士号」の人々の悲惨な就職状況

小保方晴子氏を「追い詰めた」かもしれない 「博士号」の人々の悲惨な就職状況
以下は、記事の抜粋です。


苦労して(「博士号」の)学位を手にしても、就職先がなかなか見つからない。

大学や研究機関に勤めたくても、そこは狭き門。一般企業は、博士の採用にあまり積極的ではないそうだ。実態は好転するだろうか。

文部科学省が発表している「学校基本調査」では、博士課程修了者の正規就職者は52.5%にとどまっている。修士課程修了者の70.1%と比べると、差は大きい。また正規の職員でない者は14.8%、一時的な仕事が5.3%となり、2割ほどが仕事は見つかっても不安定な状態に置かれていることがわかる。進学も就職もしていない割合は18.5%に達する。2割弱が博士号をとりながら「無職」を余儀なくされている。

博士課程に進む学生は20年間で2.5倍増えた。だが、進学者は増えた半面、博士号取得者の採用枠は思ったほど広がらなかった。

大学で研究職を得るのが望ましいが、なかなか「空き」が出ない。「ポストドクター(ポスドク)」という手はあるが、待遇は決して恵まれているとは言えない。

研究機関の場合も、正規研究員となるのは難しい。理化学研究所の場合も、研究者には任期があるという。小保方晴子氏のポジション「ユニットリーダー」の場合、契約期間は5年間。その間に目立った成果を出さないと「次はない」。

一般企業への就職も「いばらの道」のようだ。博士後期課程に採用枠がない企業すらあり、進学するとかえって就職先の選択肢が狭まる恐れがあるというのだ。


上記のような状況は何年も変わっていません。特に、医師や看護師の免許を持たない医学や生物学系の博士課程修了者の場合、ポスドクなどの非常勤職ポスト以外への就職は極めて困難です。40歳台半ばで失職することも珍しくありません。

私は日本人の修士課程の学生から博士課程へ進学したいという相談を受けた場合、上記のような状況を説明し、極端な言い方ですが「人生を棒に振る可能性」を覚悟させてきました。その結果、私の研究室では、博士課程の院生の大半は外国人か既に職を持った社会人という状態になっていました。

博士課程へ進学する人は、研究者としての生き方だけを考えず、フレキシブルな人生設計を考えるのが無難だと思います。私自身は、無難な生き方がベストだとは考えていませんが、他人へのアドバイスとしては、こう言うようにしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする