フィリピン大学マニラ校

フィリピン大学(the “University of the Philippines” (通称「UP」) はフィリピン唯一と言っても良い国立大学で、100年以上の歴史を持ち、全ての学問領域で国内トップの評価を受けています。これまでに、7名の大統領を輩出し、フィリピン版NIHなどの多くのナショナルセンターを附属機関として持っています。

UPは1つの大学ではなく、7つの独立した大学組織(UP DilimanUP ManilaUP Los BañosUP VisayasUP Open UniversityUP MindanaoUP Baguio)と1つの独立した単科大学からなる総合大学です。カリフォルニア大学などの組織と似ていると思います。キャンパスは15ヶ所あり、フィリピンの各地に広がっています(説明をみる)。

マニラ校(UP Manila、UPM)には、College of Medicine(医学部)、College of Pharmacy(薬学部)、College of Dentistry(歯学部)、College of Public Health(公衆衛生学部)、College of Nursing(看護学部)、College of Arts and Sciences、College of Allied Medical Professions、National Teacher Training Center for the Health Professions (NTTC-HP)、School of Health Sciencesの下部組織があり、それぞれにDeanが配置され、校長(chancellor)が全体を統括しています。

また、UPMのキャンパス内にはフィリピン最大の国立病院、フィリピン総合病院(Philippine General Hospital)があります。この病院は大学の附属病院として機能しており、医学部の教授が各科の診療科長を兼ねています。

フィリピンの医学部は大学院レベルで、多くの学生は4年制のカレッジを修了した後で入学します。フィリピンには38の医学部があり、その大半はアメリカと同じ4年制で、卒業するとMDになり、1年間のインターンを終わってから医師国家試験を受けます。UPM医学部は他の大学とは異なり、4年間の医学教育と1年間のインターンを含む5年間の教育課程をもっています。つまり、他の大学では入学後4年目に”MD”を名乗ることができますが、UPMでは5年かかります。

以下は、UPMキャンパスの写真です。

基礎医学の講義棟、熱帯植物に囲まれています(上)。下は図書館の入り口。以下の写真にあるようにほとんどすべての表示は英語です。


大学の駐車場の向こうには隣のショッピングモール(Robinson)の壁がみえます。その向こうは巨大な高層マンション(上)。キャンパス内にある託児所(下)。


UPMの正門を内側からみたところ(上)。附属病院(Philippine General Hospital)の玄関には大きな壁画が飾られています、有名な画家の絵だそうです(下)。


ER救急部の外観、救急車が停まっています(上)。ERでインターンと一緒に働く学生、学生は上下共に白衣、インターンはズボンだけ白衣だそうです(下)。

なぜか1つだけ灰色の眼科棟(上)。下の病院模型でも1つだけ目立っています。

がん病棟の外観(上)と中庭(下)。小児がん患者のためにブランコなどがあります。

アレルギー、免疫などの外来周辺の廊下。良い雰囲気です(上)。中では、学生が担当患者について、インターンやレジデントや指導教員と議論していました(下)。

内科病棟付近の廊下(上)。一般内科(general internal medicine)の病棟(下)。

多くの大学の医師は学外で診療していますが、大学内でもprivate practiceができるように、”ARTS”という名前の最新機器を備えた病棟が最近できたそうです。上は受付、下は外来周辺です。案内してくれた教授もこのビルで透析患者などを診ているそうです。日本なら絶対にメディアが黙っていないような気がします。