野茂のものは野茂のもの

新型万能細胞で山中伸弥教授「日本人研究者からの発信、誇り」
以下は、記事の抜粋です。


iPS細胞を開発した山中伸弥京都大教授の話
「重要な研究成果が日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う。今後、人間の細胞からも同様の手法で多能性幹細胞が作られることを期待している。マウスの血液細胞に強いストレスを加えると多能性が誘導されることを示した興味深い研究であり、細胞の初期化を理解する上で重要な成果だ。医学応用の観点からは、iPS細胞のような細胞の新しい樹立法ともとらえることができ、人間でも同様の方法で体細胞において多能性が誘導された場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある」


本当に山中先生がこんなことを言ったのかなあ?「iPS細胞のような細胞の新しい樹立法ともとらえることができ、—-」なんて、いかにもこの研究が自分の亜流であるかのように聞こえます。おそらく、記者が勝手に書き換えたのでしょう。

あと、「日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う」というところもちょっと引っかかります。いろいろと苦労した山中先生だから言えるセリフで、巷によくある「同じ日本人として誇りに思う」とかいうセリフとは違うと思いたいです。以下は、これが同じだと勘違いしたと思われる人の「はてな匿名ダイアリー」にあったコメントです。


日本人として誇らしい←意味がわからん

日本人の研究者とかスポーツ選手が世界的な活躍をして、関係ない一般人が日本人として誇らしいとか言っちゃうのが意味分からない。親戚や知り合いならともかく同じ日本人だからって、他人の活躍にタダ乗りする精神がわからない。わからないというかその心理はわかるけど、それって卑しいといつも思う。


同じ学校を卒業したヒトが活躍すると、嬉しいとか誇らしいというのはわかるけど、「誇らしい」括りを「日本人」まで大きくするとやはりちょっと抵抗があります。ただ、嫌な日本人をみて、「同類だと思われたくない」気持ちには良くなります。たぶん同類です。

あまり関係ないですが、ブックマークで誰かが上のコメントを見て思い出したという、「野茂のものは野茂のもの」という回文はたしかに秀逸だと思います。

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