SNPによる「DNA検査」は信用できないのか?

「DNA検査」を3つ同時に受けてみたら明らかになった興味深い事実とは?
以下は、記事の抜粋です。


ある女性が家系からくる疾病リスクを把握するためにDNA検査を実施したところ、驚くべき事態に遭遇することになりました。

DNA検査を受けたのは、ニューヨーク在住のKira Peikoffさん。28歳の女性で、家族には冠状動脈性心臓病やリウマチ性関節炎、アルツハイマー病、そして乳ガンをわずらう人がいたことから、DNA検査を受けて将来の疾病リスクを調査しました。Kiraさんは、検査を3つの検査機関(23andMe社、Genetic Testing Laboratory(GTL)社、Pathway Genomics社)で同時に実施することで「検査の検査」を行うことにしました。

2か月後、出そろった各社のレポートを検証したところ、23andMeのレポートで最もリスクが高いとされていたのは「乾癬」と「リウマチ性関節炎」の2つでしたが、G.T.L.からのレポートの中で最もリスクが低いとして挙げられていたのは、なんとその「乾癬」と「リウマチ性関節炎」だったというのです。

冠状動脈性心臓病に関しては、23andMeとG.T.L.は両者ともに「平均レベル」という結果だったのに対し、Pathway Genomicsは「平均以上」という回答を挙げています。また、2型糖尿病の結果で興味深いのは、G.T.L.は10.3パーセントという数値に対して「中程度」のリスクと判定したのに対し、23andMeは15.7パーセントという高い数値にもかかわらず「低リスク」という判定を行っていたのです。

ヒトのDNAに含まれる30億個すべての塩基を検査しようとすると、じつに3000ドル(約31万円)もの費用が必要になってきますが、今回の検査で検証されたのはわずか100万個に満たないSNPでしかありませんでした。


3社のSNPを対象としたDNA検査を受けてみて、結果がバラバラだったという話です。ただ、数値が書かれていないので、1つの会社で最もリスクが高かった「乾癬」と「リウマチ性関節炎」がもう一つの会社の検査ではもっともリスクが低かったと言われても、相対的な違いがそれほど大きくなければ、そういうことがあっても不思議はないと思います。

同様に、10.3パーセントと15.7パーセントも大した違いではありません、どちらも気にするほどのリスクではないということでしょう。

「ヒトのDNAに含まれる30億個すべての塩基を検査しようとすると、じつに3000ドル(約31万円)もの費用が必要になってきます」と記事には書かれていますが、数年前の費用を考えれば奇跡的に安くなっています。あと、30億個すべての塩基を検査したらもっと正確にわかるような書き方ですが、これは誤りだと思います。はっきりとした遺伝病を除いて、リスク判定とはこの程度のものです。

私は、SNPによるDNA検査はもっともっと普及して行くと考えています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする