SGLT2阻害薬 6成分が申請中

NBIとリリー SGLT2阻害薬エンパグリフロジンを国内申請 承認取得後は共同販促
以下は、記事の抜粋です。


日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)と日本イーライリリーは10月15日、新しい2型糖尿病治療薬として開発したSGLT2阻害薬エンパグリフロジンを国内承認申請したと発表した。今回の承認申請の発表により、国内で開発後期にあったSGLT2阻害薬6成分は全て申請中となった。

既存の糖尿病治療薬はインスリンにフォーカスしているのに対し、ナトリウム依存性グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬は過剰なグルコースを尿中に排泄することで血糖値を下げる新しい切り口の治療薬。

エンパグリフロジンの臨床試験では、単剤のほか、両社が現在共同販促しているDPP-4阻害薬トラゼンタを含む他の糖尿病治療薬との併用療法にて、有効性と安全性が確認されたという。予定適応症は、インスリン製剤や全ての経口血糖降下薬と併用できる「2型糖尿病」。エンパグリフロジンは25mgの1規格のみで、1日1回経口投与する。

SGLT2阻害薬は日本でも開発競争が激しく、エンパグリフロジンを含めて、6成分が申請中となった。ニュースリリースによる発表では、イプラグリフロジン(共同販促=アステラス、MSD)の今年3月の申請を皮切りに、ルセオグリフロジン(共同販売=大正富山医薬品、ノバルティス、4月申請)、トホグリフロジン(共同販売=興和、サノフィ、4月申請)、カナグリフロジン(共同販売=田辺三菱製薬、第一三共、5月申請)、エンパグリフロジン(共同販促=NBI、リリー、申請日は非開示)――となっている。


SGLT2阻害薬は、近位尿細管におけるグルコースの再吸収を阻害することで高血糖を抑制する薬物で、インスリンの分泌機構に働かないために、β細胞機能が極めて低下したような重症の患者にも使える点や、血糖を下げないので食欲を刺激せずに体重を減少させる点などが注目されており、DPP-4阻害薬に続く第2のヒット商品として製薬業界全体が期待している薬物です。

もちろん、ポジティブな期待ばかりではなく、尿路感染症や膀胱がんなどのリスクが増加するとも言われています。詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

いずれにしても、2014年には上記の6つのSGLT2阻害薬「xxxグリフロジン」が続々登場することになりそうです。岩田健太郎先生ではないですが、日本の医者は、すぐに新薬に飛びつく悪い癖があるので、「なんでバカ売れ?SGLT2阻害薬」というような現象がみられるかもしれません。

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