キリング・フィールド (チュンエク)

Killing Field of Choeung Ek, Phnom Penh
以下は、記事の抜粋です。


カンボジア全土に400ヵ所以上も存在する集団虐殺・集団埋葬の地(通称キリング・フィールド)の中で最も有名なCHOEUNG EK村のキリング・フィールド はプノンペンの南方の郊外にある。なんの変哲もない空き地が、持続的な大量殺戮の舞台となった。真新しく巨大な慰霊塔をのぞけば、ごく平凡な空き地である。そこいらじゅうに開いた穴のひとつひとつが大量虐殺の場であったことを想像するのはむずかしい。しかし1975年から1979年にかけて、確実に、ここで2万人以上が殺害されたのだ。


Wikiによると、ポル・ポト政権下での死者数はさまざまに推計されています。ベトナムが支援するヘン・サムリン政権は1975年から1979年の間の死者数を300万、イェール大学・カンボジア人大量虐殺プロジェクトは170万、アムネスティ・インターナショナルは140万、アメリカ国務省は120万と推計しているそうです。アメリカの計算では、内戦時代の戦闘や米軍の空爆による死者数は計算に入っていません。フィンランド政府の調査団は内戦と空爆による死者が60万人、ポル・ポト政権奪取後の死者を100万人と推定しています。ポル・ポト自身も80万と推定しているそうです。

市内の渋滞のため、15キロしか離れていないCHOEUNG EKに行くのに1時間近くかかりました。以下は、そこでの写真です。Atsushi Oshimaさんのブログ記事に詳細な説明と感想があります(ブログ記事をみる)。

郊外に出ると舗装されていない道路があり、土埃がすごいので、マスクをしてバイクを運転している人が多いです(上)。チュンエク付近の景色(下)。



入り口には”Choeung Ek Genocidal Center(集団[大量]虐殺センター)”と書かれています(上)。右はオーディオ・ツアーの説明、”Audio Tour of The Killing Fields”と書かれています。日本語を含む多くの言語で説明を聴くことができます。



オーディオ・ツアーのスタート地点(上)。慰霊塔がみえます(下)。



オーディオ・ツアーの順番では慰霊塔は最後だったのですが、思わず立ち寄ってしまいました。多くの遺骨が収容されています。これはほんの一部だそうです。



建物や施設はほとんど残っていません。これは、ポルポト政権崩壊時に近所の貧しい農民達が木材などを使うために壊してしまったためだと言われています。建物(執行オフィス)の跡地に建っている説明板(上)。木陰には素敵な椅子が置かれています(下)。ここでイアホンでの説明を聴くことができます。



ココナッツの木、実を金網で受けています(上)。ランタナの花(下)。



上はDDTなどの農薬を貯蔵した倉庫の跡、DDTも殺人に使われました。下は農耕器具の倉庫の跡、これも殺人に使われました。説明によると、銃などは使わず、斧や農耕器具の鈍器で撲殺したことが多かったそうです。



パルミラヤシは「砂糖ヤシ」とも呼ばれ、果実の内側のゼリー状部分が糖分を含む植物です。枝にはのこぎりの歯のような鋭いギザギザがついています(上)。これも殺人に使われたそうです。多数の人々が埋められた場所では、大雨の後などに人骨が地表に出て来るそうで、私が訪れた時も地表に骨が出ていました(下)。



キリング・フィールド内の池(上)。下はフィールドを囲む湖です。



フィールド内から外をみると牛が佇んでいました(上)。小道を歩き続けると、林の中に屋根のついた箱がありました(下)。



右上の箱の中は1980年の発掘調査以後にみつかった人骨が入っていました(上)。すぐそばにはいくつもの土地の窪みがありました(下)。ここに多くの死体が埋められていました。囚われた人々は自分で自分が埋められる穴を掘らされたそうです。



窪みの横に大きな木があり、この木にはいくつものリボンが結ばれています。説明によれば、小さな子供はこの木に頭を打ちつけて殺したそうです。多くのリボンは死者に祈りを捧げるためのものだと思います。



以下は、”Genocide Musium”とその展示です。上は建物の入り口。下は入り口の説明。1980年までに、129の穴のうち86が発掘された結果、8985の死体がみつかったと書かれています。残りはそのまま保存されているようです。1つの穴に約100人が埋められたことになります。



フィールド内の死体を埋めた穴の位置の説明(上)。館内展示はごくわずかですが、発掘当時の写真や頭蓋骨、殺戮に使われた道具などが展示されています(下)。



殺戮に使われた道具、武器ではありません(上)。クメール・ルージュ(ポルポト軍)のユニフォーム、女性用と男性用です(下)。

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