橋下大阪市長、市立大学長選認めず 「選ぶのは市長」 ― 現状が良いのでしょうか?

橋下大阪市長、市立大学長選認めず 「選ぶのは市長」

以下は、記事の抜粋です。


大阪市長から任命される同市立大学長が従来、大学の教職員による選挙結果に基づき選ばれていることについて、橋下徹大阪市長は8月9日、「ふざけたこと。そんなのは許さん。学長を選ぶのは市長であり、選考会議だ」と述べ、今秋にも想定される選挙を認めない考えを示した。

同大の定款では、学長は大学の選考会議からの申し出に基づき、市長が任命する。ただ、学長候補者は従来、大学の教職員による2回の投票を経て選び、その結果をもとに選考会議が候補者を市長に伝えていた。現在1期目の西沢学長は来年3月末で4年間の任期を終える。

橋下氏は「(学長は)選考会議で選ぶが、選考会議に僕の意見を反映させる。それが民主主義だ。何の責任もない教職員にトップを選ぶ権限を与えたらどうなるのか。研究内容に政治がああだこうだと言うのは大学の自治の問題になるが、人事をやるのは当たり前の話だ」とも述べた。


この記事に対して、はてなブックマークでは、以下の様な橋下氏を非難するコメントが並んでいます(掲載順)。


「大学の自治」を理解していないことには呆れるほかないが、この権力への執着ぶりはあまりにも醜悪。大阪の惨状は相変わらずとはいえ、橋下徹の国政進出が失敗したのは不幸中の幸いだった。

「民主主義」でなんでも正当化できると思ってる男をここまで増長させたのは、日本の政治文化の貧困だよね。

国民世論の力で大阪に追い返されて、再び地元で弱い者いじめに精を出す日々に戻ったんですね。大阪の皆さんご愁傷様です。

落下傘人事が組織にどういう影響を与えるか、民間ご出身ならよくおわかりと思っていましたが。

いちおうマジレスしておく。権力から独立した機関こそが「民主主義」にとって必須という基本ロジックがすっとんでる。

これさすがに大問題だろ。文科省すみやかに介入しろよ。

びっくりしてる人おおいけど、これ、都立大→首都大学東京の再編のときにすでに通った道です。「おれも共同代表みたいにド派手な強権改革やりたい! 教授会の人事権も剥奪して友達に学長やらせたい!」というね


大学の教職員による2回の投票を経て選び、その結果をもとに選考会議学長を選ぶというのは、神戸大学も含めて多くの大学で採用されている学長選考方法ですが、本当にそれが良いのでしょうか?

昔のように、学長といっても権力が小さく調整型の役回りしかできない場合は、このようなやり方でもあまり問題はなかったかもしれません。しかし、今のように学長に権力が集中するシステムで、多数派工作に成功した者が勝利する現状をみていると、必ずしも 朝日新聞などのマスメディアが誘導する橋下非難の方向が正しいようには思えません。

何でもアメリカが良いわけではありませんが、大学から給料をもらわない理事からなる理事会が学長を選び監視するシステムがあって初めて、学長のトップダウンが組織運営に有効に働くように思います。教員が学長を選び、学長が理事を選び、学長と理事が各部局(学部・研究科)に金を配分するシステムでは、利益誘導やバラマキが大学の組織運営を左右しかねません。

朝日新聞のことですので、本当に橋下氏がこの記事の通りに発言したのかはわかりませんが、このような現状に一石を投じたという意味で、私は橋下氏の発言を評価したいと思います。

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