トピロキソスタット:2成分目の選択的XOD阻害薬

トピロキソスタット:2成分目の選択的XOD阻害薬
以下は、記事の抜粋です。


6月28日、高尿酸血症治療薬のトピロキソスタット(ウリアデック®、トピロリック®)が製造承認を取得した。適応は「痛風、高尿酸血症」。
痛風及び高尿酸血症は、日本では約1600万人の患者がいると推定されており、高血圧や脂質異常との関連性や、メタボリックシンドロームのマーカーや動脈硬化の危険因子である可能性が指摘されている。

高尿酸血症の治療では、尿酸生成抑制薬のアロプリノール(ザイロリック®ほか)やフェブキソスタット(フェブリク®)、尿酸排泄促進薬のベンズブロマロン(ユリノーム®ほか)などを使用した尿酸降下療法が中心となっている。

トピロキソスタットは、アロプリノールなどと同様、キサンチンオキシダーゼ(XOD)を阻害することで尿酸生成を阻害する。ただし、キサンチン(XODの基質)と類似した分子構造を有するアロプリノールとは異なり、XOD以外の核酸代謝酵素を阻害しないことから「選択的XOD阻害薬」に分類される。選択的XOD阻害薬としては、2011年5月に発売されたフェブキソスタットに続く2成分目となる。


XOD阻害薬として古くから使用されているアロプリノロール(ザイロリック®)は、キサンチンと類似した構造を持つと共に、腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している場合は、皮膚粘膜眼症候群(スチーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)などの重篤な副作用が発生する可能性があります。

より安全性の高い非キサンチン系、非腎臓排泄のXOD阻害薬が求められた結果、これまでも本ブログで何度か紹介したフェブキソスタット(帝人ファーマおよび武田薬品)が開発され、既に承認、発売されています。トピロキソスタット(開発名:FYX-051)も同じ目的で開発された薬物です。
トピロキソスタットは、XODにより水酸化を受けます。その時、安定な反応中間体を形成するため、結果としてキサンチンの結合をさまたげ、尿酸生成を阻害します。このような共有結合的阻害と同時に非共有結合的阻害も有するハイブリッド型の阻害薬だとされています。アロプリノロールよりも優れているのはわかるのですが、正直なところ、フェブキソスタットとの優劣は良くわかりません。

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