子宮頸がん予防ワクチンについての河野美代子氏の私見

子宮頸がん予防ワクチンについての私見。
以下の文章は、「河野美代子のいろいろダイアリー」というブログからの抜粋です。臨床現場で働く専門家の意見として重要だと思いますので、紹介させていただきます。


子宮頸がんのワクチンについて、厚労省の方針が変わったことなど、いろいろと報道されています。これについて、またきっちりと私は私の意見を書きます。もう少し準備が必要です。今日は、あくまでも今の私の心境を述べておきたいと思います。

今、私がはっきり言えるのは、いささかも方針のぶれはありません。子宮頸がんで亡くなっていく、悲惨な女性たちを見続けて来た私にとって、この癌にかかる人が減って行く期待は変わるものではありません。

そもそも、日本はこのワクチンが採用されたのは、世界の中の100番目の国であります。他の国々、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど、早くからうち続けている国々では、このワクチンの副作用で中止をなどという声は上がっていません。

今回の方針を出した委員会の委員には、子宮頸がんの患者さんを診て来た産婦人科医は一人も含まれていません。

この子宮頸がんの予防ワクチンについては、低用量ピル、緊急避妊薬などの採用に対し、それはそもそも性教育にとんでもない理由で反対し続けて来た、そしてその資金力で政治も動かして来た、宗教団体の動きが最初っからありました。このグループは、前の安倍政権の元で大活躍をしました。このワクチンをうつと、死ぬだの、不妊になるだの、ウソだらけのデマがネットを中心にふりまかれてきました。

私は、この度の副作用報告のすべての厚労省への報告を読みました。ワクチン接種から一年後に膝の関節が痛くなったなんていう例が多数含まれています。

検診で早期に分かるはずというのは、幻想です。子宮頸がんの中の扁平上皮癌はいいのです。でも、腺癌は、進行が速いし、検診ではわかりにくいし、薬も放射線も効きません。産婦人科界では、腺癌をいかに克服するかが、課題の一つになっています。このワクチンは、腺癌を予防してくれるものとして、大きな期待をしていました。

それから、このワクチンは万能ではないという人がいます。でも、16型と18型の予防ではあっても、似たようなワクチンのクロスプロテクションとして、ほぼ95%のウィルスをブロックしてくれるということも分かって来ています。

うちたくない人、うたせたくない人は、うたなければ良いのです。風疹も含めて、ワクチンそのものに反対する人、子宮頸がんの予防ワクチンにだけに反対する人、それぞれの立場があるのでしょう。うたなければ、副作用を心配することはありません。後、病気にかかるか否か、あくまでも自己責任ということになります。


上記の「宗教団体」というのが気になったので調べてみました。答えは、こちらだと思います。誤りでしたらご指摘ください。桜田淳子氏を思い出します。

また、この記事に対するコメントの中に「腺がん」についての記述が誤りではないかととれるものがあったので調べてみました。「がんサポート」のサイトに以下のような記載がありました(サイトをみる)。

●子宮頸がん、腺がんの発生はそのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることが明らかとなっています。

●ヒトパピローマウイルスは、100以上の型があり、すべてが子宮頸がんの原因ではありません。子宮頸がんを引き起こすのは、16型、18型などのハイリスク型のみです。なかでも、腺がんは18型感染に起因するものが多く、一般的に予後が悪いです。

ということで、河野氏の期待が非科学的ということもなさそうです。

新聞報道などによると、今回の厚労省の方針転換によってワクチン接種の予約のキャンセルが相次いでいるそうです。キャンセルとともに子宮頸がんは増えています。

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