「尿に糖を出して糖尿病を治療する」次世代の糖尿病治療薬 SGLT2阻害薬―その2

中外 SGLT2阻害薬トホグリフロジン 興和とサノフィに導出 13年中の申請を計画
以下は、記事の抜粋です。


中外製薬は10月26日、2型糖尿病を予定適応症として開発中のSGLT2阻害薬トホグリフロジンを、興和とサノフィに導出するライセンス契約を締結したと発表した。具体的には日本市場に関して、中外、興和、サノフィの3社で共同開発したうえで、承認申請と販売は興和とサノフィの2社がそれぞれのブランド名にて実施し、中外は2社に製品供給を行う。

トホグリフロジンは中外が創製した選択的ナトリウム-グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬。国内ではフェーズ3試験を実施中。同剤の承認申請は2013年中を計画している。中外は、同剤を導出した理由について、2型糖尿病市場の営業体制を持っていないうえ、新規機序のSGLT2阻害薬は競合激化が予想されるカテゴリーのため、と説明している。

同剤を導入した興和は、DPP-4阻害薬スイニーから2型糖尿病市場に参入するが、「SGLT2阻害薬も扱うことで、2型糖尿病患者に一層貢献できると判断した」としている。サノフィは経口血糖降下薬とインスリン製剤を提供しており、経口血糖降下薬ではSU薬アマリールやDPP-4阻害薬エクアなどを手掛けている。


以前の記事でも書きましたが、SGLT2阻害薬は、近位尿細管におけるグルコースの再吸収を阻害することで高血糖を抑制する薬物で、DPP-4阻害薬に続く第2のヒット商品として製薬業界全体が期待している薬物です。

現在国内では、ダパグリフロジン(ブリストル・マイヤーズスクイブ/アストラゼネカ)、カナグリフロジン(田辺三菱)、ルセオグリフロジン(大正)、イプラグリフロジン(アステラス/寿)、トホグリフロジン(中外)の5品目のSGLT2阻害薬が第III相段階に突入しているそうです。上の記事をみても、各薬物間の臨床試験成績で有効性や安全性に大きな差は見られず、横一線の激戦であることがよくわかります。

実際、アステラスはイプラグリフロジンの欧米開発を中止したそうです。欧米ではブリストルマイヤーズ・スクイブ/アストラゼネカの「ダパグリフロジン」などが先行し、競争が激化しすぎたためと考えられています(記事をみる)。

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