「九・一八」歴史博物館

「九・一八」歴史博物館に行ってきました。日本が「満洲事変」と呼ぶ「九・一八事変」に関する資料を集めた博物館です。この事変の端緒となったのは「柳条湖(溝)事件」とよばれる鉄道爆破事件です。博物館は、爆破事件の現場に建てられています。

「柳条湖事件」は、1931年9月18日午後10時20分、奉天(現在の瀋陽)に駐留する関東軍の河本末守中尉が伝令2名と現場に行き、斥候中の小杉喜一軍曹とともに線路を爆破した事件です。このように、この事件は、関東軍の自作自演だったのですが、関東軍は事件直後に爆破は中国軍の犯行であると発表し、北大営と奉天城の中国軍を攻撃する口実としました。

当時の若槻首相や幣原外相は、外務省筋で得た情報により、この事件が関東軍の謀略であることを疑っていましたが、軍に押し切られていしまいました。国民の大半は終戦まで、事件は中国軍によるものとする軍部の発表を信じていました。

私は事件の真実がどのように解明されたのか知りたいと思いましたが、博物館の資料をみてもわかりませんでした。博物館で考えた時は、国際連盟によって派遣されたリットン調査団が明らかにしたのかと思ったのですが、そうではなく、終戦後に日本人歴史学者の秦郁彦氏が爆破工作を指揮した奉天特務機関補佐官(当時)の花谷正氏や事件に加わった他の軍人などの証言を集めて明らかにしたようです。

ずっと以前、アメリカに留学していた時のボスが来日し、広島の原爆ドームと平和記念資料館に行きました。そして、私に「全てのアメリカ人がドームと資料館に行くべきだと思う。」と言ったことを思い出しました。視るのが辛い資料が多いですが、できるだけ多くの日本人に「九・一八」歴史博物館に行って欲しいと思います。

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