ゲノム創薬第一人者の辻本豪三教授がメド城取から毎月10万円?

ゲノム創薬第一人者の辻本豪三教授がメド城取から毎月10万円?/京大研究費流用問題
以下は、記事の抜粋です。


京大薬学研究科の辻本豪三教授が公的研究費を流用したとされる疑惑で、京大が物品を発注していた業者から、教授が約10年間にわたって月10万円の現金を受け取っていた疑いのあることが7月1日分かった。業者に預けていた研究費の払戻金とは別に、支払われたとされ、総額1000万円を超えるとみられる。

東京地検特捜部は、授受の裏付けを進めるとともに、現金の趣旨を調べている。業者は、医理化機器会社の(株)メド城取。京大に先端機器などを納入していたが、約12億円の負債を抱え、昨年10月に東京地裁に民事再生法の適用申請をした。

注目されるのは、辻本教授が平成15年まで在籍していた国立成育医療研究センターにメド城取の債権が3億79百万円も焦げ付いていた点である。この焦付きについて特捜が調べ、メド城取から辻本教授へと捜査を進めたものと見られる。

ということで、辻本豪三教授の不正疑惑の総額は、4億円以上に上る可能性がある。辻本教授は、研究用資材を購入したように偽装し、支出された代金を業者に管理させ、一部を私的に流用していた疑いが持たれている。辻本教授は「一身上の都合」として大学に辞表を提出し、6月28日付で辞職している。

まさかであるが、成育医療研究センターのメド城取への3億79百万円に及ぶ債権の大半が、辻本教授が京都大学の教授になってから行われていた可能性も否定できない・・・・。

辻本教授は、乳がん・食道がん・アルツハイマー病など治療が困難な病気に対して、遺伝子情報をもとにして薬を作る「ゲノム創薬科学」の専門家とされる。


これまでの大新聞や通信社の報道は一部を除いて辻本さんの実名は出さず、業者の名前についてはすべて伏せていましたが、このネットメディアは両方の実名を出し、記事も良くまとまっていたので紹介しました。

尊敬する柳田先生がこの件でブログを書いておられます(記事をみる)。記事の中で、「このかた極めて高額な研究費をどんどん使って、お付きの業者がいるようです。でもこのスタイルは、医療系でどっぷり、骨の髄までどっぷりなので、」とか「医療系というまでもなく、政府がだす極めて高額な研究費、もらっているところは色んな意味で『腐敗』しています。腐敗の意味は広いですが。」と書かれています。

柳田先生の文だと医療系では預け金が横行しているように読めるのですが、これはまったくの誤解です。医療系(特に臨床)では多くの研究室が、製薬企業などからの「奨学寄附金」という年度を越して広い目的に使える研究費を持っているので、金を預ける必要性がないのです。預け金は、科学研究費のような単年度の研究費しか持たない研究者が、研究費の切れ目をつなぐために行っていた行為です。

これらの部分以外は先生の意見に賛成です。「選抜と集中、研究費の金額が途方もない高額になれば、血税であるという意識はだんだん飛んでしまいますので、ありとあらゆる腐敗が起きうるでしょう。」と書かれていますが、そのとおりだと思います。

著明な研究者1人に3億円の研究費を渡すよりも、そこそこの研究者100人に300万円ずつ配るほうが間違いなく日本の科学は進むと思います。業者の倒産も「選択と集中」で研究資金がポスドク雇用などに向かい、機器の購入に使われなくなったためだと私の親しいある業者は言っていました。

生命科学の場合、ボスのアイディアが枯渇しても、政治力と集金能力が残っていれば、金で集めたポスドクの力で一見優れた業績を出し続けることは難しくありません。このようなボスに研究費が集中し、若手の多くはポスドクとして年老いて行く現在の状態が続けば、早晩日本の生命科学は崩壊するでしょう。

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