泳ぐ内視鏡「マーメイド」、人体内の撮影に成功

泳ぐ内視鏡「マーメイド」、人体内の撮影に成功
泳ぐ内視鏡で胃と大腸撮影 小型カプセル、がん診断に

以下は、朝日の記事の抜粋です。


尾びれを使って魚のように泳げる自走式のカプセル内視鏡で、ヒトの体内を撮影することに大阪医大と龍谷大のグループが初めて成功したと6月21日発表した。磁力を使って体の外から動かす。医師が内視鏡の映像を見ながらジョイスティックで操作し、患部を重点的に撮影できるという。

内視鏡の愛称は「マーメイド」。全長4.5センチ、直径1.2センチ。グループは2009年、自走式内視鏡を開発して犬で実験。今回はヒトに応用し、操作しながら撮影することに成功した。尾びれなどが胃腸を傷つけないことも確認できたという。

大阪医大の樋口教授は「構造もシンプルで安価。理想的な内視鏡ができた」と話す。カプセル式の内視鏡は07年に保険適用され、世界で100万件以上の実績があるが、胃や腸の動きに任せて進むため、患部をうまく観察できないことがあった。


関連記事に書いたように、同グループの結果は、既に昨年新聞報道されています。今回は、ヒトでの「成功」がまた新聞やニュースにとり上げられています。

47NEWSは、「胃と大腸の撮影に成功した」と書いていますが、小腸についてはコメントしていません。一方、現在のカプセル内視鏡は、内視鏡での挿入が困難な小腸の検査を主目的としており、小腸検査以外は保険適用対象ではありません。

以前にも書きましたが、カプセル内視鏡には、自走式になったとしても、1.使い捨てなので、検査コストがかかる。2.生検などが困難、これは胃がんや大腸がんの診断で特に重要。3.検査時間が長い。などなどの問題が予想されます。これらを考えると、胃や大腸に保険適用対象を拡大する価値はあまりないと思われますが、おそらく同グループは、マスコミを利用して胃や大腸への適用拡大を狙っているのでしょう。

また、磁場を用いた自走式のアイディアは、既にあります(オリンパスのサイトをみる)。新しいのはヒレで泳ぐことぐらいのようですので、新聞ネタにはなっても、厳しい査読のある学術雑誌への掲載は難しいと思われます。

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