脳梗塞治療に白血病の薬 血流回復、後遺症減る?

脳梗塞治療に白血病の薬 血流回復、後遺症減る 東海大

以下は、記事の抜粋です。


脳梗塞の発症初期に、白血病治療にも使われている血液や血管になる幹細胞を増やす薬を投与することで、発症後の後遺症を大幅に軽減することに東海大の研究チームが成功した。神経細胞が死ぬのを防いだり、再生したりする効果があったと見られる。7月にも岡山大、藤田保健衛生大と共同で100人規模の臨床試験を始める。

研究結果は、5月28日までスペインで開催中の国際脳循環代謝学会で発表された。

脳梗塞は、脳の血管が血栓などで詰まり細胞が壊死する病気で、年間8万人程度が死亡する。助かっても言語障害や手足にまひが残ることが多い。短時間で血流を回復すれば、機能が戻る可能性が高まるため、急性期と呼ばれる発症後1~2週間の治療が重要とされる。


研究チームの代表者の名前も、用いられた薬の名前も書かれておらず、動物実験なのか臨床試験なのかも書かれていません。報告は査読のない学会発表です。

この記事をみた患者さんやその家族が、脳梗塞で運び込まれた病院で、「あの白血病の薬を使ってくれ!」などと言われる可能性はないのでしょうか?

調べてみたら、科学研究費補助金データベースに、「脳梗塞亜急性期造血サイトカイン投与による脳組織再生法の開拓」(2007年度~2008年度、基盤研究(C))というのがありました。以下は、その研究概要(最新報告、誤字そのまま)です。


造血サイトカインである顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)とエリスロポイエチンの両者が神経細胞の増殖促進作用や保護作用を示すことがわかっている。そこで本研究では、脳梗塞に対する造血サイトカイン療法の可能性を、マウス脳梗塞モデルを用いて探った。

骨髄細胞のみを遺伝子マーキングに脳梗塞を作成後、亜急性期に造血サイトカインの投与を行い、脳梗塞の4週間後に脳機能と脳組織再生の評価を行った結果、脳梗塞亜急性期におけるG-CSFとウリスロポイエチンの両者の投与は、神経組織再生に有効であると考えられた。


おそらく、これだと思いますが、外国のまともな新聞であれば、「まだ査読のない学会発表レベルなので、広く認められた事実ではない。」とか「まだ、実験的な段階なので実際の脳梗塞患者に有効かどうかはわからない。」などのコメントがつくと思います。

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