黒米はブルーベリーよりも多くの抗酸化作用物質(アントシアニン)を含むが…

Black Rice: Low-Cost Grain Packs Bigger Antioxidant Punch than Blueberries(黒米:低価格の穀類にブルーベリーより多くの抗酸化作用物質を含む)

以下は、記事の抜粋です。


ルイジアナ州立大の Zhimin Xu准教授らの研究によると、スプーン一杯の黒米ぬかは、同じ量のブルーベリーよりも多くの、健康に良い抗酸化物質アントシアニン(anthocyanin)を含むだけでなく、体に悪い砂糖は少なく、良いビタミンEや食物繊維は多く含むという。さらに、黒米は価格が安い。

アントシアニンは、ブドウ、イチゴ、赤ワイン、赤キャベツ、赤タマネギ、ブラッド・オレンジなどに含まれ、心疾患やがんのリスクを減らすといわれてきた。

Xu博士は、黒米の米ぬかからいろいろな色素(ピンクから黒まで)を作ることでき、安全な食品添加色素にできることも示した。

黒米は、主にアジアで、食品装飾、麺、寿司、プリンなどに用いられ、Xu博士によると、ルイジアナの農民はその栽培に興味を持っているそうだ。博士は、アメリカ人が黒米を受け入れることを期待している。


上記の内容は、8月26日にアメリカ化学会で発表されたそうです(発表リリースをみる)。Note to journalists: Please report that this research was presented at a meeting of the American Chemical Societyという記載はおもしろいですね。

リリースによると、古代中国では王族だけが食することを許され、一般庶民には禁じたことから、黒米は「禁じられた米”Forbidden Rice”」ともよばれていたそうです。

しかし、「健康食品」の安全性・有効性情報には、以下のように書かれています。


アントシアニンはポリフェノール類に属し、植物の花や果皮に広く分布するアントシアン色素のうちアントシアニジンの配糖体である。糖鎖の構成により多くの種類が存在し、ビルベリーやブドウに多く含まれる。

俗に、「視力回復によい」「動脈硬化や老化を防ぐ」「炎症を抑える」などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については、信頼できるデータが十分ではない。
ヒトでの有効性を検証したのは、以下の試験のみ。

健康な閉経後の女性52名(58.2±5.6歳、試験群26名、イギリス)を対象とした、二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アントシアニン125mgを含むエルダーベリー抽出物を1日4カプセル(合計アントシアニン500mg/日)、12週間摂取させたところ、血漿中の心血管疾患リスクマーカー(血糖、血中脂質、C-反応性蛋白質、IL-6、腫瘍壊死因子など)に影響は認められなかった(PMID:19793846)。


黒米ヌカを無理して食べる必要はなさそうです。しかし、アメリカでは、上のニュースは大きく報道され、健康食品信仰も強いので、黒米ヌカのシリアルとかが登場してきそうです。

(左)コシヒカリ、(中)赤米、(右)黒米で作ったおにぎり。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする