配合剤が相次ぎ登場、香川大学医学部 “玉虫色の決着”

【乱立する配合降圧剤】医療・経済ベースでの検証が必要‐日本アプライド・セラピューティクス学会

以下は、記事の抜粋です。


相次いで登場する高血圧治療薬の配合剤をめぐる開発戦略の妥当性が、4月25日に都内で開かれた日本アプライド・セラピューティクス学会で議論された。

高血圧治療をめぐっては、平均で2~3剤の治療薬を併用することが一般的となっているが、服薬継続率の低さなどを背景に、配合剤の開発が進められてきた。

万有製薬がARBのロサルタンとサイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジドを配合した「プレミネント」を先行販売したのに続き、最近ではARB+利尿剤の組み合わせで、武田薬品が「エカード」、ノバルティスファーマが「コディオ」、日本ベーリンガーインゲルハイムが「ミコンビ」を相次いで発売した。

さらに、ARBとカルシウム拮抗剤のアムロジピンの配合剤として、武田が「ユニシア」、ノバルティスが「エックスフォージ」を投入。第一三共もARBとカルシウム拮抗剤のアゼルニジピンを配合した「レザルタス」を発売するなど、乱立模様となっている。


確かに、最近多くの配合剤が登場しています。降圧薬の場合、1つの薬物では十分な降圧が得られないことが多く、薬の組み合わせに適・不適があることもその理由だと思われます。

配合剤の価格は、2つの市販薬の価格をあわせたものとほぼ同じです。ARB+利尿剤の組み合わせの場合、ほとんどARB単独の価格と変りません。このように経済的にも問題なく便利なのですが、やはり「高血圧治療ガイドライン」などで、禁忌と積極的な適応を確認した上で併用すべきでしょう。

降圧薬以外にも、緑内障治療用の配合点眼液も相次いで登場しました。4月20日には、ファイザーの「ザラカム配合点眼液(プロスタグランジンF2α誘導体とβ遮断薬)」が国内で初めて発売されました。また、万有と参天の「コソプト配合点眼液(炭酸脱水酵素阻害薬とβ遮断薬)」、日本アルコンの「デュオトラバ配合点眼液(プロスタグランジンF2α誘導体とβ遮断薬)」が、16日付けで製造販売承認を取得しました。目薬を点すのが苦手な人も多いので、眼圧の下がりにくい人には朗報かもしれません。

一番「なるほど!」と思った配合剤は、成人気管支喘息治療用の吸入配合剤です。吸入作業はけっこう大変ですので、それが1回ですむのを好む患者さんは多いです。今のところ、長時間作動型β2刺激薬(サルメテロール)とステロイド薬(フルチカゾン)の配合剤「アドエア」だけです。

適切な処方が前提ですが、新しい配合剤が相次ぎ登場することは、高齢者だけではなく、多くの患者さんにとって好ましいことだと思います。反面、「本当の」新薬が出にくい製薬業界の苦しい現状を反映していると思います。

以下は、記事の抜粋です。


香川大医学部の生体情報分子学の研究室が、遺伝子組み換え実験に使った大腸菌の培養液などを滅菌処理せず、実験室内の流しに捨てていたとの疑いが持たれている問題で、同大は4月28日、「過去に不適切な処理が行われていたかどうかは確認できない」との調査結果を明らかにした。

実験に関与した教授らの聞き取り調査では、3人が「滅菌処理せずに流していた」と答えていたが、同大の調査委員会(委員長・田島茂行副学長)は「水質調査に問題はなかった」などを理由に調査打ち切りを表明、“玉虫色の決着”となった。

聞き取り調査は、2004年10月からこれまで実験に携わった教授や准教授、職員、学生ら計23人を対象に実施。回答した19人のうち、16人が「滅菌処理していた」としたものの、3人が「処理せずに流していた」と証言した。

また水質調査は、民間会社が4月1、5の両日、実験室の流しや排水処理施設など延べ24カ所で採水。実験室で使われた大腸菌や規準値を超える菌は検出されず、外部への影響もなかった。

この日、三木町の同大で記者会見した田島委員長は「不適正な処理が常態化していた事実は確認できなかったが、大腸菌が流出した可能性は低い」と説明。文部科学省にも同様の報告をし、担当教授の処分は行わない考えを示した。

一方、文科省の省令で禁止されている実験室内での飲食について、10人が「飲み物を飲んだことがある」と回答。8人が「飲食経験なし」、1人が「不明」と答えた。


読売の記事によると、3月にこの問題について内部告発した同研究室の職員の女性は「詳しく追及すれば結論は出たはず。調査が尽くされていないと感じる。納得できない」と話したそうです。
関係者への聞き取りについては、「19人に聞いたが、多くが不適切な処理はなかったと証言した」「どちらの証言も複数あり、不適切な処理があったともなかったとも断定できない」などと答えていたそうですが、聞き取りの具体的な内容を報道陣から繰り返し質問され、会見を一時中断した後、16人が不適切処理を否定し、3人が認めたと明らかにしたそうです。

「19人中3人が『(遺伝子組換え大腸菌を)処理せずに流していた』、10人が『(遺伝子組換え実験室で)飲み物を飲んだことがある』と回答。」とあるのですが、これでも拡散防止措置違反があったとはいえないのでしょうか?「違反」が「常態化」という定義のはっきりしない単語に置き換わり、ほとんどなかったことになりました。

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