アルツハイマー型認知症の貼り薬

ノバルティスと小野 認知症用薬リバスチグミンを承認申請 国内初の貼付剤
以下は、記事の抜粋です。


ノバルティス ファーマと小野薬品は3月1日、共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬リバスチグミンの貼付剤について、2月26日に承認申請したと発表した。

両社は、介護者が薬剤の使用状況を容易に確認できる、服薬コンプライアンスの改善が期待できる、介護者の負担軽減につながる――ことなどをメリットとして挙げている。同剤はノバルティスの創製品だが、日本での早期の製品化に向けて小野薬品と05年12月に共同開発・共同販売契約を結んだ。

リバスチグミンなどのコリンエステラーゼ阻害薬は副作用として吐き気やおう吐が広く知られるが、リバスチグミンの貼付剤は血中濃度のコントロールが容易のため、これらの副作用を軽減できるメリットもあるという。

世界ではリバスチグミンは経口薬と1日1回の貼付剤が販売され、09年1~12月の売上高は計9億5400万ドル。貼付剤は07年7月の米国を皮切りに現在世界70か国以上で販売されている。貼付剤の登場がリバスチグミンの急成長につながり、すでに09年売上高の半分以上を貼付剤が占める。

日本で販売されているアルツハイマー型認知症治療薬はドネペジル(製品名=アリセプト)のみ。


臨床試験では、リバスチグミン添付剤と経口剤との比較は、カプセル剤(6mg、1日2回)と、大きさの異なる2種のパッチ剤(24時間で9.5mgを放出するパッチ剤10、および17.4mgを放出するパッチ剤20)について検討されました。

その成績では、パッチ剤10とカプセル剤の最高用量ととの比較で、ほぼ同等の有効性が得られた一方、コリンエステラーゼ阻害剤の副作用として広く知られている吐き気、嘔吐の発現率は、カプセル剤の23.1%、17.0%に対し、パッチ剤10ではそれぞれ7.2%、6.2%と3分の1程度だっとそうです。

さらに、アンケート調査によると、試験に参加したアルツハイマー型認知症患者の介護者の70%以上が、「従来のリバスチダミンの経口剤よりもパッチ剤の方が好ましい」と回答。その理由として、「投与スケジュールを守りやすい」「使い勝手が良い」「日常生活の中で支障となり難い」などを挙げたそうです。


日東電工と興和、皮膚に張るアルツハイマー抑制剤
以下は、記事の抜粋です。


日東電工は4月19日、医薬品メーカーの興和と、アルツハイマー型認知症の進行を抑制するテープ製剤の共同開発に関する契約を締結したと発表した。平成29年度中に国内での医薬品承認申請を目指す。

共同開発するのは、アルツハイマー型認知症の進行を抑制する薬剤ドネペジルを粘着剤に含むテープ製剤。患者に張ることで、皮膚を通じて薬剤を血液に取り込む仕組み。
日東電工は、薬を皮膚から体内に吸収させる経皮吸収型テープ製材の技術を持ち、これまで狭心症などの心疾患やぜんそく治療用のテープ製剤などを開発してきた。


ドネペジル塩酸塩は、エーザイがアリセプトの製品名で販売しているコリンエステラーゼ阻害薬です。日本では現在のところ、ドネペジルの飲み薬しかありません。興和はジェネリックメーカーですので、上記の記事は、2011年6月のアリセプトの特許切れをねらった動きだと思います。

これらの薬物は、本当の意味で「進行を止める」ものではありませんが、認知症薬のDDSとして経皮吸収剤というのは、おもしろい発想だと思います。

リバスチグミン添付剤のCM。英語のものは見つかりませんでした。

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