長崎大医学部「県奨学金枠」合格者ゼロ、ポスドク就職支援苦戦、「ポンチ絵」

長崎大:医学部学生「県奨学金枠」、合格者ゼロ

地域医療を担う人材を育成するため、10年度から長崎大の医学部医学科に「県奨学金枠」(5人)を設けたが、今春の合格者数がゼロだったことが分かった。県が修学資金(入学料や授業料、生活費など6年間で1000万円程度)を貸与する「県医学修学資金貸与制度」を利用することが条件となっている。同制度を利用した学生は、貸与を受けた期間の2倍に相当する期間(うち離島・へき地は2分の1以上)を、知事が指定する医療機関での勤務が義務付けられる。


1000万円で12年も拘束される制度を利用する学生が、1年に5人もいると考えた担当者は、どういう発想をしたのでしょうか?金で拘束される若者と、経験のない医師に診療される地域住民の両方が犠牲になりそうです。


持参金480万円付きでも…ポスドク就職支援苦戦

博士号取得後に任期付きの不安定な立場で研究を続ける研究者(ポスドク)を雇用する企業に、1人当たり480万円の資金を提供する文部科学省の事業が、目標の採用数に届かず苦戦している。事業は独立行政法人・科学技術振興機構が担当。同機構が選んだ企業28社が4か月間募集し、23社29人の採用が決まった。それでも、目標である40人には達せず、採用が決まらなかった4社は、募集を延長することになった。


こちらは、政府の緊急経済対策の一環として平成21年度補正予算により実施された高度研究人材活用促進事業というもののようです。長崎の方は、予算を倍にしてもほとんど効果はないと思われますが、こちらは予算を倍にすればけっこう集まるような気がします。ただし、予算は1年だけですので、その後どうなるかは全くわかりません。


以上、一時的な財政介入が、市場の構造を変えられないという典型例2つを紹介しました。

ところで、霞が関用語のひとつに「ポンチ絵」というのがあります。「ポンチ絵」とは説明図解やイラストのことで、幕末に英国人チャールズ・ワーグマンが創刊したマンガ雑誌「ジャパン・パンチ」に由来する言葉だそうです。なぜか、このマヌケな響きをもつことばが、お役人に好まれているようです。「ポンチ絵をみせて」とか言われると、何となくバカにされた感じがするのは、僕だけでしょうか?

「高度研究人材活用促進事業」のポンチ絵

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