英アストラゼネカと臨床薬理学研究で提携=米クインタイルズ

英アストラゼネカと臨床薬理学研究で提携=米クインタイルズ

以下は、記事の抜粋です。


製薬アウトソーシング大手の米クインタイルズは、製薬大手の英アストラゼネカと複数治療領域の国際的な臨床薬理学研究で提携したと発表した。

この提携関係は臨床実務のほか、研究プロセス全般の諸活動を対象とし、クインタイルズはアストラゼネカによる臨床薬理学研究の大部分について責任を持つことになる。

アストラゼネカはこの提携で、最先端科学を活用して運営効率を改善しながら、研究開発期間を短縮し、革新的な医薬品を迅速に提供していく計画。原文は、ビジネスワイアへ。


クインタイルズは世界最大のCROです。CROとは、Contract Research Organization(受託臨床試験実施機関)の略です。その名のとおり、臨床試験を製薬会社から受託し、代行する会社です(CROの説明をみる)。

CROは、複数の会社からの受託を受けることで、臨床試験の経験を蓄積することができます。

例えば、クインタイルズの場合、抗がん剤だけでも約640本の臨床試験を実施しており、68カ国における13万人以上の患者さんと約2万人の治験医に対する経験を有しています。

最近では、エーザイが抗がん剤開発(製薬業界では、「開発」とか「臨床開発」という言葉は、臨床試験を意味します)において、クインタイルズと提携しました(記事をみる)。

記事からだけでは良くわかりませんが、アストラゼネカは、今後の臨床試験をほとんどクインタイルズに丸投げするということでしょうか?アストラゼネカの開発職の人たちはどうなるのでしょう?

昨日のニュースでは、世界最大の製薬会社PfizerがWyeth社の買収に伴い、英米で研究開発(R&D)事業の縮小および人員削減を実施する方針を明らかにしたと報道されました(ニュースを見る)。

「新薬は、ベンチャーから特許ごと買う、あるいはPfizerのように他社を買収して手に入れる。開発は、CROにアウトソースする」というのが、最近の大規模製薬会社の動きです。新薬を次々出して稼ぐという、従来のビジネスモデルが崩れつつあるのを感じます。

参考:世界の医薬品メーカーランキング2008 決算期版

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