アホウドリの食卓に深海魚?

アホウドリの食卓に深海魚?謎解いた!

以下は、記事の抜粋です。


アホウドリがシャチを追跡して、その食べ残しを餌にしている――。

国立極地研究所の高橋准教授らがアホウドリの背中に小型カメラを取り付けて行った観察から、そんな生態が浮かび上がった。米科学誌「プロスワン」に発表した。

高橋さんは、南極に近いサウスジョージア諸島で、小型の「マユグロアホウドリ」に、小型カメラと、潜水深度や水温の記録計を付けて観察。アホウドリが仲間とともにシャチを約30分間追いかけ、潜水を繰り返していることを確認した。シャチが深海で取ってきて食べ残した魚が、海面に浮いたところなどを狙っていたとみられる。

アホウドリが自分の潜水能力では到達できない深海の魚をヒナに与えていることは知られていたが、その入手法は謎だった。高橋さんは「餌のうち、シャチなどに頼る割合がどの程度なのか、今後の調査で全体像に迫りたい」と話している。


英文の詳しい記事がありました(記事をみる)。この研究は、高橋さん一人で行ったものではなく、イギリスと日本の複数の施設による共同研究です。雛のいる島で、4羽のアホウドリに飴玉サイズの超小型デジカメをつけて飛ばし、帰ってきたらデジカメを調べるという方法です。4羽の中、3羽分のデジカメが回収され、約28000枚の写真が分析された結果、アホウドリとシャチの驚くべき共生が明らかになったそうです。

シャチは、本当に「深海魚」を食べるのでしょうか?シャチは海の食物連鎖で最高の地位にあり、食べるものには困っていないはずです。英文の記事には「深海魚」という言葉はみつかりません。アホウドリはえさを「上の胃」で消化し、スープ状になったものを蓄えて島に帰り、雛にあたえるそうです。「食卓に深海魚」ということはなさそうです。

下の写真は、アホウドリがシャチを追跡しているところです。

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