iPS細胞から育てたマウス、1年後に6割発がん

「これまでは半年で約2割が発がんすると報告していた。さらに時間をかけて調べたところ、作製の1年後、発がん率は3倍に高まったという。「c-Myc」というがん遺伝子を除く3遺伝子で作ると、マウスはほとんどがん化しなくなったが、iPS細胞由来の遺伝子を受け継ぐ子孫はめったに生まれなくなった。不完全なiPS細胞になっている可能性があるという。」(読売新聞の記事より)

こういうネガティブなことを率先して発表する山中さんは、本当にえらいですね。上記の結果は、例えば自分の皮膚からiPS細胞を作り、肝臓あるいは肺に分化させて、それを移植したら、移植した臓器からがんができる可能性が高いことを示唆しています。また、c-Mycを使わないでiPS細胞ができるという結果が怪しいことも示唆しています。

望ましくない、予想しなかった事実の中にこそ、新しい真実があると思います。不都合な事実を隠すと、その場はうまく行くかもしれませんが、発展は止まります。

次の目標は、完全なiPS細胞だけどもがん化しないものを作ることになりそうです。上の発表だけをみれば、c-Mycの発現を上手くコントロールすればできる気がしますが、山中さんは、もうその答えを知っているかもしれません。期待して発表を待ちましょう。

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